メモリをたくさん搭載するのはお金の無駄!
パソコン初心者にありがちな考え方に「とりあえずカスタマイズ画面でメモリを増やしていこう!」というものがあります。メモリが多くて困ることはありません。しかしメモリ量が多すぎるのはお金の無駄です。
例えばゲームPCに64GBもメモリを搭載しても意味がありません。そんなことに予算を使うくらいなら、グラフィックボードを強化したり、高速なSSDを追加するほうがおすすめです。
いきなり結論です。ゲームPCにおすすめなメモリ量は8GBか16GBです。BTOのゲームPCには8GBのメモリが搭載されています。これが正解です。とりあえず8GBあれば、オンラインゲームが重くなることはありません。
ただ、「オンラインゲームに対して8GB」です。オンラインゲームをプレイしながら音楽を聞いたり、動画を見たり、ボイスチャットをしたり・・・。あるいはゲーム以外の作業をする人もいますよね。だから16GB搭載すれば安心です。
32GBのゲームPCもありますが、正直微妙です。オンラインゲームでは絶対に32GBも使いませんし、そんなに使う作業は限られています。例えばあなたが映像編集や動画編集をするなら32GBもいいでしょう。しかし基本的には16GBがおすすめです。
ここからは少し専門的な話になります。メモリには世代があります。これをDDRを呼びます。今の主流はDDR3です。最新はDDR4です。DDR3とDDR4を比較してみると、DDR4のほうが2倍も高速です。
だったらDDR4がおすすめ?となるほど単純な話ではありません。まだDDR4のメモリは普及していないため、高額なのです。高速なのは嬉しいですが、そこまで高いお金を出す価値があるのか・・・と考えてしまいます。
そもそもゲームPCで高級メモリを使う意味ってほとんどありません。私は実際にDDR3もDDR4も試してみました。その経験から言えるのは「今はDDR3で充分」だということです。
あなたがBTOでゲームPCを買う際には特に意識をする必要はありません。9割以上のゲームPCにはDDR3のメモリが搭載されています。ただし20万円以上するハイスペックゲームPCにはDDR4が搭載されているかもしれません。
以上のようにメモリに予算を費やすのはあまりおすすめしません。少なくとも体感での満足度は上がりません。ゲームPCとして明らかに「速くなった!」と実感できるのはグラフィックボードとSSDくらいです。
だから予算が余っているならグラフィックボードを一段階ハイスペックなものにしたり、大容量のSSDを追加してください。ミドルスペックゲームPCならメモリは8GB、ハイスペックゲームPCなら16GBとシンプルに考えてください。